では、ここからは感染防止に向けた対策を紹介します。
すぐに出来ることからまとめているので、早速ご自身のデバイスで確認して見てください。
◯セキュリティソフトを導入する
これは言うまでもなく必須と言えるでしょう。マルウェア対策機能により侵入したランサムウェアの不正プログラムを検知、ブロックすることで効果的な対策を取ることができます。また不正サイトへのアクセス制限を行うことにより、感染源から守ることができます。さらに電子メールの添付ファイル等もセキュリティソフトを用いることで、ウイルスの検出が可能になります。導入したソフトは頻繁にアップデートする必要があります。
◯ファイルのバックアップを取っておく
「ワナクライ」等のランサムウェアは、画面をロックし、身代金を要求します。PCのシステム自体が破壊されることはなく、PCを初期化することで問題を解決できますが、その際にバックアップを取っておく必要があります。いつ感染するかわからないので、感染した際のことを考え、バックアップは常に最新の状態にしておきましょう。また慣れていない人は、バックアップしたファイルを「戻す」訓練も必要かもしれません。「torocca!」や「BackStore」など多くのバックアップサービスがあるので、企業や個人事業主の方は利用されると良いかもしれませんね。
◯OS、アプリを常に最新にアップデートする
Windows PCの脆弱性を突いたところから広まった「ワナクライ」ですが、頻繁にくるアップデート通知に従った人には被害が起きていないと言います。面倒くさいかもしれませんが、日々のアップデートを忘れずに行うことで、万が一に備えることができるはずです。Java、Flash Player、Adobe Readerなどの主要ソフトの更新も欠かさずに行ってください。
◯ファイアウォール等の設定を確認する
公開しているサーバーがある場合、最小限のポートのみ公開するようにしましょう。ファイアウォール等の設定を確認し、被害に合う可能性を少しでも減らすことが重要です。
また、これらの対策を取ってはいたものの感染するケースもあります。
この場合、Windows Server OSでは「シャドウコピー」が設定してあれば、これを元に復元できる可能性があります。
「ボリューム・シャドウコピー・サービス(VSS)」というのは、Windows Server 2003から実装された機能です。通常のバックアップとは別に「スナップショット(現在の状態)」を作成して、それをバックアップしたり、コピーできるようにしたりすることができるのです。ただ、領域の上限に達した場合、最も古い版から自動的に削除されます。そのため、完全なバックアップとして機能するわけではないことを頭に入れて起きましょう。