デジタル改革の核心は「自動化技術」です。自動化技術を導入するとなると、当分の間は組織内での様々な試行錯誤が予想されますが、自動化技術によって利益を得るのは私達だけとは限りません。ハッカー達もやはり、この技術を出来る限り利用しようとします。このような自動化技術が早くから導入されたものの内一つは、インターネット検索技術です。これにより現在は誰でもインターネット検索を通じて、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)はもちろんのこと、ネットワークに接続された様々な装備とクラウドのインスタンス等にある設定エラーを探し出すことが出来ます。
人間に失敗はつきもので、誰でも設定エラーをする可能性があります。ミスは見つけて修正すれば問題ありません。しかし自動化技術のせいで、そのミスを他の人が先に見つけ出す事も容易になったという問題もあります。クラウドサービスで起きた情報流出事故を見ると、設定エラーにより全ての人に対してデータが露出したインスタンスの場合、誰でもデータに接近出来るだけではなく、書き込み権限も与えられました。このような状況を利用し、ハッカー達は中間者攻撃(Man in the middle attack、MITM)を仕掛けたりします。