このメールであれば、「ウー②」にあるように、日本語では使用されない感じが使われているため、幸いにも日本人であれば、怪しさを検知できます。
この他にも、「就職活動に関する問い合わせのメール」や、「製品に関する問い合わせのメール」「アカウント情報の入力を要求するメール」など様々な内容でメールが届きます。「就職活動に関する問い合わせのメール」であれば、「履歴書.zip」など添付ファイルがつけられており、その添付ファイルを開くとウイルスに感染するというケースが目立ちます。「就職活動に関する問い合わせのメール」が新卒採用や求人募集中の会社の人事スタッフ宛に届けば、何の疑いもなく添付ファイルを開いてしまうことはごく自然なことです。
会社によっては、メールを受信するサーバ側に迷惑メール、不審メールを遮断する機能がついていて、スタッフが受信する前に遮断してくれる場合もあります。また、スタッフが使っているパソコンにウイルス対策ソフトが入っていれば、メールを受信した段階で迷惑メールフォルダに振り分けてくれて、スタッフの目に留まる前に対応してくれる場合もあります。
おそらく、大企業であれば、上記のサーバ側の迷惑メール遮断機能、パソコン側の迷惑メール遮断機能、両方とも標準で備わっていて、被害も最小限に抑える場合が多いです。
しかし、中小企業、零細企業の場合は、どちらから備わっていなかったり、備わっていても検出精度が悪かったりして、標的型攻撃メールが迷惑メールに振り分けられず、ついうっかり開いてしまうことも多々あります。
添付ファイルを実行させるタイプの標的型攻撃メールであれば、Windowsパソコン用のウイルスファイルをMacパソコンで開いても、全く影響はありませんが、「アカウント情報の入力を要求するメール」の内容に従い、メール文中に記載されているURLをクリックして自分の情報を入力してしまう場合は、入力されたクレジットカー情報は悪用され、実害が出てしまいます。