使用していた Dropbox のアカウントが突然解約され、データがフォルダごと消え!など、クラウドサービスでは、データが瞬時に消えることがあります。
Twitterサイトにツイートされたケースでは、法人版のDropboxアカウントを利用していたようです。
Dropboxは世界中で利用されている、ファイル保存のクラウドサービスです。自分のパソコン(ローカル)に保存したファイルをインターネット経由でサーバ(クラウド)に同期して保存します。
自分が所有する他のパソコン(ローカル)へファイルを同期する場合は、まず、そのパソコンから一度サーバ(クラウド)に接続して、自動で新しく追加されたファイルや削除されたファイルの有無を確認します。もし、新しく追加されたファイルがあればダウンロードし、削除されたファイルがあればそのパソコン上でそのファイルを削除するというように、全て自動でファイルの状態を同期します。
もし、ひとつのファイルをDropbox上で誰か他の人と共有していて、他の人がそのファイルを削除すれば自分のパソコンでもそのファイルが削除されることも起こりえます。
上記のケースでは、法人アカウントの管理者がアカウントを削除したか、他の共有者がディレクトリをまるごと削除して、その情報がインターネット経由で自分のパソコンに同期され「10年分のデータがフォルダごと消えた」ようです。
クラウドサービスには、下記の2つのパターンがあります。
1. パソコンやスマートフォンにデータを保存し、同じデータをクラウド上に同期して保存するタイプ
2. クラウド上だけにデータを保存し、そのデータをパソコンやスマートフォンに表示するタイプ
1のタイプではパソコンやスマートフォンでデータを削除すれば、クラウド上のデータも削除されます。クラウドサービスによっては、複数のパソコンやスマートフォンでクラウドサービス上データを同期している場合には、1台のパソコンやスマートフォンでデータを削除すれば、クラウド上のデータも削除され、その他のパソコンやスマートフォンのデータも削除されるケースがあります。上記のDropboxのパターンであるケースも高いです。
2のタイプではパソコンやスマートフォンにはデータを保存していないので、データを削除する場合はブラウザなどを使ってクラウド上のデータを削除します。クラウド会計などはこのパターンが多いようです。クラウド会計を利用する場合はブラウザを使ってクラウド会計サイトにクセスしてデータを追加したり削除したりします。