ただ、OSさえ最新版になっていれば、すべてのサイバー攻撃を防げるかというとそんなことはありません。OSを最新版にして防げるサイバー攻撃は、OSのセキュリティホール(脆弱性)をつくことを狙ったサイバー攻撃のみです。
以前、このブログの「マルウェアとは 1」で様々なマルウェアを見てきました。マルウェアとは、不正かつ有害な動作を行うことを目的として作成された「悪質なソフトウェア」や「悪意のあるコード」の総称です。
マルウェアとは 1
いくらOSが最新版になって、攻撃される「穴」がなくなったとしても、そのOSの上に、誤ってマルウェアをインストールしてしまえば、常にハッカーの攻撃にさらされることになります。
マルウェアには様々な種類があります。トロイの木馬やスパイウェアなどが、一見、悪さをしないようなアプリケーションにまぎれこんでいる場合もあります。
企業がとるべき対策としては、従業員に不要なアプリケーションはインストールさせてない、あやしいアプリケーションはインストールさせないようにすることです。
インターネットの世界には、フリーウェアと呼ばれる無料のアプリケーションが多数公開されています。
画像加工用のアプリケーションであったり、スクリーンショットを採取するアプリケーションであったり、テキストエディタであったり、使えば業務の効率が格段によくなるフリーウェアもたくさんあります。
その反面、これらのフリーウェアは誰が作成したかもわからない場合も多く、フリーウェアのプログラムの中に外部と無断で通信し合うスパイウェアがしかけられている場合も多々あります。
2014年1月には、無料の動画再生ソフト「GOMプレーヤー」のアップデートを装ってウイルスに感染させるサイバー攻撃が確認されました。報道によると、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」で起きた情報流出もこの手口だった可能性があるとのことです。