DXを成功させるためのフレームワーク
国家や都市が徐々に回復への道を歩んでいる中、DXへの道標を見失ってしまった企業や、純粋にDXを改善したいと考えている企業にはチャンスがあります。企業がDXへの取り組みを加速させるために、4つの『R』から成るフレームワークをご覧ください。
4つの『R』:
・Refocus(リフォーカス):DXの取り組みは孤立して存在しているものではありません。現在の経済状況を無視していては惨禍への一途をたどることになるでしょう。パンデミック後、組織は、DXの取り組みを含めた企業の目標が、経済状況やビジネスの運用環境とマッチしたものとなるように、調整することから始める必要があります。現実的かつ達成可能な目標を設定しましょう。
・Review (レビュー):組織内で新しい目標への合意が得られたら、次のステップとして、改革について検討することと、新体制で成長していくために必要な投資が必要となります。ビジネスモデルを根本的に変更する必要があるでしょうか? 最後に、必要となるスキルセットやリソースとの差分を適切に埋めていくため、事前に既存のスキルセットとリソースを精査しておく必要があります。
・Rebuild (再構築):これは既存のシステムやプロセスを新しいデジタルインフラやビジネスプロセスによって強化していく部分です。前述のReviewのプロセスで明確になった差分に基づいて、新しいテクノロジーの購入や開発が必要になることもあるでしょう。このステップにおける目標は、組織を適時に再構築するために、信頼できるプラットフォームや基盤を築いていくことです。
・Restart (再起動):明確なロードマップをもとに、停止していたDXの取り組みを始動させてください。これは30日計画あるいは6ヶ月計画になるかもしれませんが、重要なステップと優先順位を明らかにし、既存のビジネスオペレーション改革の実現を確実にすることこそが目的なのです。
マインドセットを変える
変革的なプロジェクトで成功を収めるには、多くの場合、組織全体の考え方や行動を大幅にリセットする必要があります。これはつまり、組織の上層部によって作業が進められなければならない、ということを意味します。
成功の可能性をより高めるにあたって、財務および人事の各専門家によってサポートされる変革推進室(TO=Transformation Office)を設立する、というのも良い方法でしょう。 TOチームは定例会議を取り仕切り、4Rフレームワークの一部として作成されたロードマップを着実に推し進めるようにします。ゆっくりとしたスピードの変革は効果的ではありません。変革に向けて着実に計画を進めていくことが不可欠です。
最後に、複雑で高度に設計された資産を持つ組織において真のDXを行うには、システムやプロセス、人員などといった全ての要因を緊密にコントロールする必要があります。適切なフレームワークとそれを推し進めていこうという決意があるのなら、次のDX推進が成功しない理由はありません。
DXを加速させる方法については、弊社までぜひお問い合わせください。
[1]The ‘how’ of transformation