「キッチンに料理人が多すぎる」(訳注:「船頭多くして船山に登る」の意味)という表現をご存知でしょうか?旧正月や感謝祭などのイベント時にご馳走を用意したことがある人なら、そのような状況を実際に経験されているかと思います。
それぞれが独自のサービスレベルアグリーメント(SLA)を持つ複数のサービスプロバイダーと提携する場合にも、同様のことが当てはまります。
てんてこまいになっている「キッチン」を想像できるのではないでしょうか?あるシングテルのクライアントも、同じ状況に追い込まれていました。同社はアジア太平洋地域(APAC)にあるグローバルなスポーツウェア企業で、APACは、同社の世界売上の約3分の1を占めている急成長市場です。
同社は以前、APACにある200の小売店舗をつなぐために、非常に多くの「料理人」を使っていました。
そのため、ネットワークが非常に複雑化し、ネットワークに問題が発生すると、プロバイダー各社に問い合わせる必要がありました。新しいサイトのプロビジョニングとネットワーク変更の実装にも時間がかかり、非効率的でした。
さらに、ネットワークの潜在的な問題もあまり見えていませんでした。そのため、「台所で火災が起きた」場合でも、手遅れになるまで気がつかない状況でした。
ここでは、同社がどのようにしてたった1人の「料理長」を見つけ、輸送手段に関係なく、すべての拠点でエンドツーエンドの単一SLAを確保できたかという事例をご紹介します。