ポストコロナのネットワークは盤石でしょうか?

コロナ禍というパンデミック後のビジネスにおいては、来る混乱を防ぎ、セキュリティ・スケーラビリティ・信頼性を向上させるために、企業のネットワークを可視化する必要があります。ネットワーク接続を見直さずにいては、取り残されてしまうおそれがあります。

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「意思決定者であるのなら、既存のネットワークに対し将来への準備を検討する必要があります。そうでなければ取り残されてしまうリスクがあります。」

パンデミック後の対応という話題になると、通常議論の中心は、リモートワークへのシフトやそれを可能にしたクラウドコンピューティングなどのデジタルツールが取り上げられます。

変革が起きた歴史的な規模とペースを考えれば、これは理解できることでしょう。今日、リモートで作業を続けるか、ハイブリッド作業のためのセットアップを実装しているか、ほとんどの場合、組織はどちらかを採用しています。

しかし、世界が危機の初期段階を過ぎた今こそが、デジタルへの移行を可能にする重要な要素であるネットワーク接続を評価するチャンスです。パンデミック後のビジネス環境は、堅実な接続のもとで実行され得るのです。もしあなたが意思決定者であるのなら、既存のネットワークに対し将来への準備を検討する必要があります。そうでなければ取り残されてしまうリスクがあります。

長引くリモートワークをサポートできるのでしょうか?リモートで働く従業員が増えるにつれて、新しい従業員へ迅速にネットワーク接続の提供が可能でしょうか?別の重大な混乱が生じた場合、企業のネットワークの中で従業員はセキュリティと生産性を損なうことなく、すぐにギアをシフトできるでしょうか?

これらは、企業が今直面すべき問いかけのほんの一部です。盤石で信頼性の高い接続を必要とするグローバル企業にとっては特に重要な問いかけです。

それでは、パンデミック後のネットワーク接続を見直してビジネス需要を満たし、デジタルレジリエンスを確認する方法について見ていきましょう。

柔軟性・拡張性・俊敏性

デジタルレジリエンスを目的として構築されたネットワークを通じて、活発な接続要求に対処し、予期しない混乱に備えることが可能です。 たとえば、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、エッジコンピューティングなどの展開をサポートするのに充分対応可能でなければなりません。今後数年間、企業ではこれらのテクノロジーがより一層頼りにされていくだろうということが予見される中、エッジコンピューティングがもつ低遅延でデータ集約型の機能をすでに利用している企業もあれば1、IoTとAIを用いて運用を最適化する企業もいます2

新しい接続を素早く追加したり、必要に応じて帯域幅を増減したりする機能も、組織が俊敏であり続けるのに役立ちます。

適応力のあるネットワークを使用した場合、企業はリモートワーカーを簡単に増やせますし、新しい接続を追加したり、帯域幅の割り当てをカスタマイズして業務遂行に必須のタスクに優先順位を付けたりすることができます。

 

接続数を増減する場合やビジネスの優先度に合わせて帯域幅を再配分する場合、ネットワークは組織のダイナミックなニーズに対処できなくてはなりません。これはパンデミックが浮き彫りにしたものであり、この変化は避けられません。

シングテルのLiquid-X™クラウドソリューションスイートは、まさにそれを実現するように設計されています。まずネットワークが合理的に可視化できます。次に堅実なパブリッククラウドプロバイダーに直接つながる安全なアクセスを提供します。さらに高性能なエンタープライズグレードのインターネット接続を提供することも可能です。Liquid-X™はエンタープライズネットワーキングの展開・拡張・管理、そして監視を容易にするため、互いに連携しあって機能しています。

使用量ベースのモデルによるコスト効率

パンデミック後のビジネスの世界でも、企業はリソースを最大限に活用する必要があります。つまり、品質を損なわずにコスト効率の良いソリューションを追求していくことが求められます。

使用量ベースのモデルを採用することによって、組織内で接続を高速かつリーズナブルに維持することを可能にしました。ハードウェアとソフトウェアのライセンスを大幅に節約し、市場投入にかかる時間をコンパクトにすることでビジネスをより効率的に進めます。

使用量ベースのモデルを通じ、Liquid-X™では、ユーザーは柔軟に利用期間を設定することができます。このモデルは、ユーザーからのクラウドに関する変化著しい要望に合わせて作られました。月額契約または時間契約による使用量ベースの請求が可能であり、追加の帯域幅も数分でプロビジョニングできます。これでユーザーは使用したリソースに対してのみ料金を支払い、必要に応じて容易に拡張することも可能です。

世界クラスのクラウドテクノロジーへの入口

昨年は加速的にデジタル化が進みました。これを実現した方法は、主に信頼性の高いネットワーク接続とクラウドです。業界では今後もこれらの機能を活用し続けるでしょう。ガートナーは、パブリッククラウドサービスへの企業支出は2020年の2,575億ドルから18.4%増加して2021年は3,049億ドルに達すると予測しています。3

ネットワーク接続を評価する際に考慮すべき要素はもうひとつあり、信頼できるクラウドサービスへのアクセスです。Liquid-X™によって、企業は主要なデータセンターやAmazon Web Services、Alibaba Cloud、およびMicrosoft Azureなどの信頼できるクラウドサービスに直接アクセスできます。

 

信頼のあるブランドのクラウドサービスを利用することで、企業はクラウドに安全かつ堅実にアクセスすることができます。ビジネス展開におけるアクセス性は非常に重要なものです。

ネットワークの可視性を高めることによってセキュリティを向上する

昨年は急速にデジタル化が進みましたが、リスクがないわけではありませんでした。実際のところ、企業のデータやデバイスがオフィスネットワークの外側にも出ていくようになったため、サイバー犯罪にさらされる範囲が広がったと言えます。

世界経済フォーラムが出した2021年のグローバルリスクレポート4によると、サイバー攻撃は現在、世界で最も切迫した脅威のひとつです。2020年には、組織の46%で少なくともひとりの従業員によって企業資産が侵害されたようです。その原因は悪意のあるアプリケーションをモバイルデバイスにダウンロードしていたことによります。トラストウェーブ2021 ネットワーク・セキュリティレポート6では、リモートワークへの大規模な移行により、仮想プライベートネットワーク(VPN)とビデオ会議プラットフォームの脆弱性も露呈することになったと報告されています。

そのため、ネットワーク上の動作を明確に可視化することは、より一層重要です。ネットワークの全貌を可視化することで、悪意のあるアクティビティや不正アクセスを簡単に検出することができるのです。

Trustwave Fusionなどのサービスによって、ユーザーはネットワークで生じるアクティビティの全体像を見ることができます。これによって、クラウドネイティブプラットフォームでネットワークの可視化と一元管理が可能になり、異常なアクティビティの検出と脅威の封じ込めをすばやく簡単に行うことができます。この機能はパブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスなど、さまざまな環境で機能しています。

優れたネットワーク接続によってデジタルレジリエンスを構築する

新しいビジネス環境においては、短期的な脅威を乗り越えるだけでは十分とは言えません。既存の課題を乗り越え、来る混乱を克服するために、信頼性が高くスケーラブルであり、コスト効率が高い、柔軟な基盤の上にネットワーク接続を構築することが求められます。そうすれば、組織のデジタルレジリエンスを加速し強化することができるでしょう。

安全でレジリエンスのあるネットワークを構築する方法については、弊社までお問合せください。

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